【私たちの本気宣言】あせらず、島になじんで欲しい(女木コミュニティセンター・池田さん、三島さん)

香川県地域おこし協力隊コーディネーターの秋吉です。

「私達の本気宣言」は香川県内の地域おこし協力隊及び地域おこし協力隊に関わる人たちの本気をお伝えする企画です。

今回は武井さんが活躍中の女木島へ。

普段から武井さんがお仕事をしている高松市女木コミュニティセンターの池田センター長と三島さんにお話を伺いました。

お2人の本気をご覧ください。

↓三島さん(左)、池田センター長(右)

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秋吉

本日は貴重なお時間ありがとうございます。

お2人に順番に武井さんとの関わり方等について聞いていきたいと思います。

先ずは池田センター長から。

武井さんと関わる中で気をつけていることはありますか。

池田

気を付けている事かぁ、あまりないなぁ。笑

空気みたいに馴染んでいる人だからね。

でも、武井さんは特別な存在やね。私が武井さんに地域おこし協力隊を紹介したからね。

秋吉

そうなんですね。

三島

時々、女木島に遊びに来てくれていたんだよね。

池田

そうそう。そこからの付き合いやからな。

「武井さん、女木島で協力隊やらんか?」と声かけたんよ。

面接もわしがやったしなぁ。

市の担当者にも「あの人に女木島の人になってもらいたい」と説得したんや。

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池田

気をつけていることがあるとするならば、あんまり焦らせないことやな。

外から来た人は3年ぐらいでは馴染めんよ。

だからとにかく1年目は自由におってくれたらいいなぁと思うとるよ

「あれせぇこれせぇ」とは言わずに、自分で色々と感じてくれて、女木島の雰囲気にとけ込んでくれたらええなぁ。

親みたいな感覚で見てるよ。何かあったら守る気でもおるしな。

秋吉

三島さんはいかがですか。

三島

とりあえず、武井ちゃんの方が先輩なんですよ。コミュセンの。笑

私よりも1ヶ月早くここで働いているからね。

だからというわけじゃないけど、何に気をつけるってことは一切ないです。

行動力もあるし、女木島に対しての想いもあるし、賢い子よね。

時々私よりも大人の時もあるわよ。

だから本当に自然に接しているの。

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秋吉

3人の雰囲気も凄く良いですよね。

家族のように見えてきました。

三島

それはセンター長がいてくれるおかげかも。

何かあったら全部センター長が引き受けてくれる。

だから私たちは好きにやらせてもらってます。自由気まま。笑

武井ちゃんは島の人にもすごく受け入れられてる。

筋が通っていてぶれないんよ武井ちゃんは。それが凄いと思う。

自分が「こうしたい」と思ったら必ず実行する。それを島の人もちゃんと見てるのよね。

だから、みんなから凄く大事にされてる。

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秋吉

そうですよね。

本当に武井さんは島のみなさんから好かれている気がします。

お2人はどうして武井さんがこんなにも地域の方から受け入れられていると思いますか。

三島

正直で繕わない。そういうのもあるんかなと思う。

池田

ふわふわしている雰囲気もあるんちゃうかな。

三島

ふわふわしてるけど、しっかり地に足がついてるよね。

にくめないのよ。

池田

人間は正直で真面目でないとダメやね。

私もこれまで何人も見てきたけど自分に真面目でないと信用できないんよね。

優秀な人はたくさんいるんやけど、我が強かったり、自分に正直でなかったりする人も多い。

真面目が一番やな。

あんまり「自分が、自分が」という人は島には馴染まんよね。

三島

武井ちゃんは基本明るいし、お年寄りと接するのも自然にできるよね。

若い人にしては珍しいよね。

「お年寄り」と聞いただけで毛嫌いする人も多いけど、そういうことはないから。

お人柄よね。お年寄りともしっかりとコミュニケーションできる。

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秋吉

やはり正直者が一番ですね。

コミュニケーションというワードが出ましたが、行政とのやり取りでお2人が思うことはありますか。

池田

もう少し高松市にはフリーな考え方をしてほしいな。

少し堅苦しいところがあるな。

単なる市の嘱託職員と同じ扱いではなく、もう少し細かい気遣いが必要やな。

ほったらかしになってるところもあるわな。

3年後には自立する必要があるんやから。

三島

もうちょっと聞く耳をもって欲しいよね。

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秋吉

堅苦しさを感じるとは、具体的にどんなことですか。

池田

協力隊が「こうしたい」と思ったことに予算が使えなかったり、自由に動けないってことが多いな。

三島

要望しても返事が来ないことも多いよね。

リアルタイムで返事が欲しいときも返事をいただけずに、自然に話が立ち消えてちゃったりすることもある。

もう少しきちんと対応してほしいなと思うよね。

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秋吉

なるほど。。。

そうした中で、地域のみなさん側で行政とのやり取りで気をつけていることってあるんでしょうか。

池田

もう少しセンターの方に協力隊についての権限を移してもらいたいと思っとるよ。

もっと現場にも来るように伝えたいと思う。

武井さんが着任した時に1度来たきりだからな。

それじゃあ現場は分からんよ。

そういうところをしっかりと声かけしていこうと思っとる。

三島

みなさん他所から来てるってだけで大変なんだから、もう少し細かい気遣いがあってもよいよね。

池田

新しい事に対して、もう少し前のめりに関わってほしいわな。

地域おこし協力隊だけでなく、いろんな事業にも共通して言える事だろうけど。

三島

本来ならもう少し地域から行政に対して声かけをすべきなんだろうけど、武井ちゃんの立場もあるし、凄く難しい問題よね。

池田

難しい問題だけど、そこは根気強く関わっていく必要があるよな。

センターの職員として地域おこし協力隊を運用するという話も出ているから、その辺はきちんと話し合って、上手く協力隊をマネジメントできるようにしていきたいと思っとる。

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秋吉

難しい課題もあるということは全国的には言われはじめていますね。

そんな中、女木島や他の過疎地域にとって、地域おこし協力隊は今後、どのような存在になっていくとお考えですか。

池田

過疎地域にはやっぱり働く場所を創っていく必要があるな。

地域おこし協力隊にはそれをしてもらいたい。

働けるようにしないとなかなか人は集まらんよ。それと一緒に住める場所もつくっていかんと。

そんなに稼げる仕事でなくても良いけど、必要最低限でも稼げる仕事を作ってもらう。

そんな存在になってもらいたい。

三島

過疎地域にとってはどこにいても仕事ができる人が来てくれるのも大切よね。

それにはもう少しここもネット環境を整えないと。

そういうお手伝いも地域おこし協力隊には期待されていると思う。

池田

地域おこし協力隊を継続して実施して、人数が増えてきたらそうした環境を整えるっちゅう事もできるようになってくるとは思うんやけどな。

毎年、1人でも2人でも少しずつ人数を増やしていってもらいたいね。

三島

凄く風は吹き込んでくれてるなぁとは思うよね。

逆に地域の方から色々と言われてないか心配よね。

閉鎖的なところも多いから。

その辺の体制づくりも必要よね。

地元の人が地域おこし協力隊をどう見ているか。まだ、はっきりとは分からない。

これからはそうしたことも考える必要があると思う。

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秋吉

地域に人を集めるために仕事は大切な要素ですからね。

それでは最後に武井さんに伝えたい事はありますか。

池田

今後は武井さんが気持ちを全面的に前に出していってほしいなと思う。

島の人にも色々と成果を見えるように、頑張ってほしいなと思うね。

三島

私は今のままでもいいような気がする。

だんだん慣れてきてるからね。

あんまり力をいれてガーっとやっても島の人に理解されないことも多いだろうし、今のままどおりそろそろとやりたいことをやってもらえばいいかな。

秋吉

本日はありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。

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両親のように温かく武井さんを見守る池田さんと三島さん。

武井さんの話をするときはとても嬉しそうに話す姿がとても印象的でした。

行政・地域・協力隊のコミュニケーションは非常に難しい課題も多いですが、少しずつ前に前に進んでいく様子はとてもたくましかったです。

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