土庄町(小豆島),  本気宣言

【私たちの本気宣言】スポーツで島民と観光客を融合させたい(土庄町・須藤隊員)

香川県地域おこし協力隊コーディネーターの吉田です。

「私たちの本気宣言」は香川県内の地域おこし協力隊及び地域おこし協力隊に関わる人たちの本気をお伝えする企画です。

この日は今年の7月から新たに地域おこし協力隊に着任した須藤さん、土庄町企画課・中村さん、同町商工観光課・石床さんにお話を伺いました。

今回は、土庄町で活躍する須藤隊員の本気をお伝えします。


須藤渚さんは高校まで小豆島西部の土庄町で育ち、大学と就職を大阪で経験した後、2016年7月に土庄町地域おこし協力隊としてUターン。

2年前から自転車にはまり、今ではトライアスロンの大会で入賞するほどの腕前を持つ須藤さんは、「スポーツで地域おこしをしたい」と語ります。

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吉田

Uターンして約1ヶ月経ちましたがいかがですか。

 須藤

 スポーツで地域おこしをしたいと思っているのですが、着任してからの1ヶ月ではあまり準備が進んでいないので少し焦っていました。

でも、最近地域の色んな行事に参加していく中で知り合いや仲間が増えてきているので、最初の数ヶ月は小豆島についての知識を深めたり、仲間作りをする期間にしてもいいのかなと思い始めました。

吉田

なぜスポーツで地域おこしをしたいと考えたのですか。

須藤

スポーツが好きだからです。特にアウトドアスポーツ。
大阪にいる時に自転車やトライアスロンを始めたのですが、島の外にいたからこそ、小豆島がスポーツにとても向いている島だということに気付くことができました。

海では泳げるし、都会のように人も信号も多くないから自転車で走るにも最高。まだまだ小豆島でスポーツを通した魅力発信ができると思います。

 吉田

具体的にはどんなことを考えていますか。

 須藤

サイクリスト向けに高低差の情報も含まれた小豆島一周などの案内地図を作りたいですね。また、自転車のイベントも開催したいです。まずは島内向けの小さなイベントから始めて、徐々に島外の方も募集できるようにしたい。

最終的にはトライアスロンの大会を小豆島でできたらと思っています。また、寒霞渓はクライミングのメッカとも言われているので、それも合わせてスポーツを全面に出してアピールしていけたらいいですね。

 吉田

ブログを拝見しましたが、スポーツ以外の活動もされているのですね。

 須藤

そうですね。私は着任当初、スポーツをメインにしようと思っていたのですが、意外と英語関連の需要もあって。タスマニアからの高校生のツアー受け入れや、これから海外に留学する学生向けの講習をしたり、幼稚園から英語レッスンの依頼があったり。

プライベートでも通訳をしたり、家で英語塾を開いたりしているので、今は「移住・スポーツ・英語」の3本を軸にやっていきたいな、と考えています。

 吉田

土庄町の行政担当者とはどんな感じですか?

 須藤

土庄町役場の中村さん(地域おこし協力隊担当者)はとても柔軟性が高く、なんでも相談できるので安心してアイデアを出すことが出来ています。

「移住」という枠にとらわれる必要はないと言っていただけるので、今は色々やってみながら探っていきたいですね。

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▲温かい雰囲気の須藤さんと中村さん

 

吉田

小豆島がこうなったらいいな、という理想はありますか?

 須藤

島内と島外のサイクリストが半々くらいで自転車を楽しめたらいいな。サイクリスト=観光客ではなくて、島民が自らコースを発掘してそれを観光地化できたら理想ですね。

スポーツそのものを流行らせたいということではなくて、スポーツを小豆島のPRの一つとして活用して、島民と観光客を融合させたいです。

 吉田

島民と観光客の融合ですか。

 須藤

はい。自分自身が旅行者の立場として、一番楽しくて思い出に残るのは現地の方との交流ですし、島民側も保守的にならずにオープンでいてほしい。

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吉田

島民の方にも良い影響があるのですか?

 須藤

島民は島外の人と話すだけでも刺激になるし、観光で成り立っている島なので観光客が増えたりメディアで取り上げられたりするのはとても嬉しいことなんです。

 吉田

スポーツを中心にこれから活動していく中で、島民への理解を得るためのアプローチについてイメージしていますか?

 須藤

知らない人がいきなり大きいことをしようとすると抵抗感を生みやすいので、小さなイベントなどで少しずつ知ってもらって、だんだん大きいイベントに繋げていけたら、お互いにとって抵抗感が少なくなるのでは、と考えています。

 吉田

確かに、少しずつ着実に進めていくことが重要な気がしますね。
ありがとうございました。

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 今までの経験と知識を活かした須藤さんならではの活動に今後も目が離せません。
→須藤さんの小豆島での活動はこちら