【香川県】第52回さぬきの輪の集い 活動報告会&交流会 を開催しました!

令和6年(2024年)3月1日(金)に高松市商工会議所にて、さぬきの輪の集い 報告会&交流会を開催し、20名の地域おこし協力隊と、8名のかがわ暮らし応援隊が参加して交流を深めました。 〈プログラム〉 【第1部】 「地域おこし協力隊活動報告会」 ① 服部隊員(土庄町)&佐々木隊員(小豆島町) ② 野田隊員(東かがわ市) ③ 折原隊員(さぬき市) ④ 小木曽隊員(小豆島町) ⑤ ワン隊員(琴平町) 【第2部】 「かがわ暮らし応援隊との交流会」 「ワークショップ ~移住体験ツアーの作成・発表~」 「空とぶクルマ」のご案内

【第1部】 「地域おこし協力隊活動報告会」

香川県内で活動をしている5名の地域おこし協力隊が活動報告をしました。

① 服部隊員(土庄町)&佐々木隊員(小豆島町) 小豆島は土庄町と小豆島町、二つの町があります。 人気の移住先でもある小豆島はUIJターン者が多く、昨年は445名の方が移り住んでいると聞き、小豆島の人気に驚きました。 両隊員は、小豆島の雇用創出をミッションに、小豆郡地域雇用創造協議会(島ワークプロジェクト)で活動しています。島ワークプロジェクトでは、小豆郡(土庄町&小豆島町)の地域の魅力と、”島で暮らし、はたらく魅力”についてデジタルを活用しながら島外へ情報を発信し、慢性的な人手不足で困っている地域事業者と求職者のご縁をつなぐ活動を、両町の垣根を越えて取り組んでいます。

服部隊員(土庄町)と佐々木隊員(小豆島町)

② 野田隊員(東かがわ市) 野田隊員は、ご子息の病気がきっかけで”食”の大切さを実感し、自分スタイルの農業に取り組みたいと思い協力隊になりました。 着任後は、導かれるように地域とご縁が繋がり、空きビルをはじめ、9反の農地や軽トラや農機具、古民家などを地域から譲り受けることになりました。農地の活用として、地元の飲食店の方々を中心に畑を貸し出し、店舗で利用する野菜を栽培する仕組みを作りました。 本年度で卒業となりますが、今後は譲り受けた資源を活かしていく予定です。 自分スタイルの農業では、変わった品種の大豆の栽培を主軸に、醤油、味噌、納豆作りにチャレンジしていくそうです。

野田隊員(東かがわ市)

③ 折原隊員(さぬき市) 3年目の活動を終えようとしている折原隊員。弓道の現役国体選手でもあります。 コロナ禍で弓道中心のライフスタイルを変えざるを得なくなり、大変悩んだことがきっかけで協力隊という選択肢を選びました。自身の人生観を俯瞰したことで、田舎で活動することに興味が芽生え、ご実家のある徳島県の隣、香川県さぬき市での協力隊活動を選んだそうです。 ミッションは、さぬき市全域の情報発信です。 1年目は地域を知るために市内をくまなく周り、SNSのアカウントを立ち上げました。2年目は、得た知識を使って地域との繋がりを深めていきました。3年目は愛着が芽生えた地域に根付きたいと思い、シェアハウスの運営を始め地域プレーヤーとして今後もさぬき市で活動していく予定です。

折原隊員(さぬき市)

④ 小木曽隊員(小豆島町) 小木曽隊員は、小豆島にある中山棚田の活性化をミッションとして着任しました。 退任を一か月後に控え、3年間の活動を報告してくれました。 小木曽隊員も折原隊員と同じく、1年目は棚田保全の現状について知るために地域の若手農家さんの想いを聞いて回ったそうです。その中で、地域だけで棚田の保全は難しいと思い、地域と寄り添いつつも、移住者や地域以外の人を巻き込みながら棚田保全をすることにしました。活動当初は補助事業に参加しましたが、3年目は地域行事の「虫送り」を補助金なしでの運営や、農村歌舞伎保全費用の一部をクラウドファンディングでまかないました。需要の多い地域住人の有料観光ガイドで収益化も実現しました。今後は観光協会と協力して研修を行い、人材育成にも取り組みながら継続的に中山地区にお金が落ちるしくみにしていき、地域に根付きながら、持続可能な棚田保全に努めていきたいそうです。

小木曽隊員(小豆島町)

⑤ ワン隊員(琴平町) ワンさんは台湾のご出身。台湾で観光学を学び小学校の先生をしていましたが、日本語の勉強の為に東京へ留学しました。留学中に訪れた琴平町の雰囲気が大好きな台湾の勤め先がある地域に似ており、国際交流と観光推進の力になりたいと思い、台湾と琴平町の国際交流をミッションとして着任しました。 着任後すぐにコロナ禍となり、活動の在り方に悩みましたが、諦めずに何ができるのかを模索し、中断していた琴平中学校と台湾瑞芳区の中学校とをオンラインでつなぎ、3年ぶりに交流を再開しました。また、コロナ後の観光インバウンドを見据えて、ビジネス中国語講座も開催しました。 最終年は、台湾出身の葉(ヨウ)隊員と一緒に台湾夜市のイベントを開催し、台湾九份(キュウフン)で3年ぶりに物産展も実現しまし 今後の目標は、国際交流を通した関係人口の創出と、国際交流を通して、地域に暮らす人々に地元のすばらしさに気づいてもらえるように関わっていきたいそうです。

ワン隊員(琴平町)

【第2部】「かがわ暮らし応援隊との交流会」

自己紹介をするかがわ暮らし応援隊

かがわ暮らし応援隊とは、香川県にUJIターンし、香川の魅力や「かがわ暮らし」のよさを広く伝えてくれる人達のことです。 交流会では、それぞれ簡単な自己紹介とオススメのうどん屋さんを紹介してもらいました。 30名近い参加者がいましたが、それぞれオススメのうどん屋さんが違っていて、県内にはまだまだ知らないうどん屋さんがあることに驚くと共にうどん文化の奥深さを実感しました。

ワークショップ ~移住体験ツアー作成・発表~

近隣地域の協力隊と応援隊がグループになり、30代から40代の子育て世代をターゲットにした移住体験ツアーの作成・発表を行いました。

協力隊、応援隊には”かがわに移り住んでいる”という共通点があります。ご自身の体験や経験を踏まえながら、移住体験ツアーを組み立てていきます。 移住体験ツアーの行程は2~3時間程度、「うどん」以外の食事タイムを取り入れ、協力隊&応援隊&地域の人との交流の時間を作るという共通ルールを設けました。

各チーム共「家族のペルソナシート」が具体的です。

「都会の満員電車に疲れた」「子供が口をきいてくれない」等々、移住体験ツアー作成の背景が良く分かり、ペルソナシートが役に立ちました。また、実際にご自身が移住したきっかけになった体験や思いが端々に感じられ、移住経験者として地域で暮らしている目線があるから作れる移住体験ツアーの内容になりました。

移住体験ツアー発表の様子

こちらのグループは、坂出市地域おこし協力隊隊員が移住した際に、実際に経験したことを盛り込んで作成した移住体験ツアーの内容になっています。

完成した移住体験ツアーの日程

空とぶクルマについて

2025年に開催される大阪万博に向けて、香川県政策課の藤田職員より空とぶクルマについて説明いただきました。興味・関心をもっている参加者も多く、熱心な質疑応答がありました。

最後に

本会を開催するにあたり、ご尽力いただいた関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。 参加者のアンケートには、 「色々な段階の方の報告が聞けてよかったです。」 「他の地域の協力隊が年間どのくらいのスピード感で活動されているのかよくわかった。」 「かがわ暮らし応援隊の方との関わりは初めてだったので、交流できてよかった。」 「今住んでいる地域は、ツアーには盛り込みきれないくらい魅力に溢れるところだと実感しました。」 などの感想がありました。 今回の学びや交流が、それぞれの隊員の活動に活かされることを願っています。 次回の集いでも、さらなる気づきや学びが得られる場づくりに努めていきたいと思います。

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