【香川県】第34回さぬきの輪の集い

第34回「さぬきの輪の集い」を香川県庁にて開催しました。
今回は「行政予算について」と「イノシシ対策について」の講義を実施しました。

地域おこし協力隊として活動するにあたり、しっかり理解しておかなければいけない「行政予算について」なんとなく分かっているようで理解できていない基礎部分をしっかり学びます。

そして最近イノシシの被害に悩まされている協力隊の意見もあり実施することになった「イノシシ対策について」の講義ですが、中讃農業普及センターの藤井さんを講師としてお招きし講義をしていただきました。

まずは前半の部。
講師は県の協力隊担当の吉岡さんです。
任用されたばかりの協力隊に向けた内容で、「行政予算ってなんだろう?」の基本の「き」から説明していただきました。

行政予算についての内容では普段聞かない言葉に不慣れさを感じつつも、噛み砕いてわかりやすく説明してくださる吉岡さん。

また、今回のそろばん教室ですが、「行政予算の講義は3回目!」などというツワモノもおりまして、先輩協力隊に対しての質問や、先輩協力隊が逆に「自分の時はこんなことで困りました」というアドバイスや意見交換も積極的にありました。

必要なことはしっかりとメモを取りながら、講義は進みます・・・
私たち地域おこし協力隊の活動経費は、みなさんからいただいた公的なお金であるため、地域のためになる活動に活動費を無駄なく使っていけるようしっかりと考えなければいけないなと改めて感じました。

そして後半は「イノシシ講習」です。

楽しみにしていたのは一部の協力隊だけかと思いきや、
農業に関わる機会が比較的多い地域おこし協力隊メンバー。
自分が野菜を育てている協力隊はもちろん、よくしてくださってる地域の方がイノシシ被害にあったりなど、実は身近な「イノシシ」・・・

今回イノシシ講習を実施するきっかけになったのも、地域のイノシシ被害をなんとかしたいという、とある協力隊の言葉がきっかけでした。

講師は中讃農業支援センターの藤井さんです。

イノシシは昔から四国にいたものの、昔は人の生活区域にはほとんど姿を現しませんでした。
ですが、平成に入ってから住処をどんどんと人間の生活区域まで侵入してくるようになり、今では香川県全域で見られるようになり、数年前にはショッピングセンターにも出没しケガ人が出るなど大きな話題となりました。

実際にイノシシの毛皮を見せていただきました。

イノシシの毛は触ってみた感じはゴワっとしています。
毛の先は枝分かれしているため、田んぼや畑が野生動物に荒らされた際に、この毛が現場に残されていると間違いなくイノシシの仕業だとなるようです。

このイノシシの毛皮を優しく撫でていたとある協力隊の姿がなぜか印象的でした。

この毛のおかげでイノシシは電気柵に触れても平気なのだそうです。
電気柵は効果的ですが、その使い方にポイントがあるんです!と教えていただきました。
電気柵以外にも、いろんな種類の柵や対策も教えていただきました。

まずは、イノシシを増やさないようにすること。
規格外の野菜や生ゴミは野生動物の格好のエサで、それらを害獣が食べられるような環境をなくすことも数を増やさない上で効果的だと仰っていました。

長年害獣対策に携わってきた藤井さんですが、昔から動物が大好きなんだそうです。
どんな生き物も一生懸命に生きていて、だからこそ害獣対策をする上で動物の死を無駄にしたくない、と仰っていました。

命をいただいていることを常に感じながら、
私たちもまた自然に生かしてもらっていることを、忘れてはいけないなと。

今回の講習ではイノシシに限らず、害獣による被害の実情が数字や写真で見れてとても為になりました。
そして、単に害獣対策に取り組むだけでなく、地域振興をうまく組み合わせている例もご紹介いただきました。
新たな角度から「地域おこしとは何か」「自分たちができることは何か」を考えるきっかけにもなったのではないかと思います。

上の写真は小さな方がウリ坊の。大きな方が100kg超えの大きなイノシシのオスだそうです。
なかなか見られる機会のない貴重なものを見せていただきました。

せっかくなので、最後に記念撮影をイノシシの頭蓋骨と一緒に。

本日の学びを地域に持ち帰り、香川県内の地域おこし協力隊のみなさん明日からも一緒に頑張りましょう。

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