〜「さぬきの輪の集い」とは香川県内の地域おこし協力隊の集まりです。〜
地域おこし協力隊同士の情報共有や連携体制構築のために定期的に開催しています。
今回は、3月で卒業する山岸隊員が活動している直島町へお邪魔しました!
この日は生憎の雨でしたが、濃い霧の中から現れたフェリーは映画のワンシーンのよう。
直島町役場で自己紹介をした後、山岸さんの活動拠点の一つである「島小屋」へ。
築120年の古民家でリノベーションにリノベーションを重ね、訪れる度に進化している素敵な場所です。
道路沿いに面している島小屋には、観光客だけでなく近所の方もふらっと立ち寄って交流できるような空間になっています。
山岸さんは移住関連やゲストハウス関連など様々なメディアにも取り上げられています。
左の「NAOSHIMA 移住のてびき」は山岸さんが作成した移住促進の冊子。
山岸さん自身も直島で家を探すのが大変だったそう。
そこで、今までの不動産やリノベーションの仕事をしてきた経験や知識を活かし、
空き家対策として、町内にある空き家をリノベーションをして移住体験施設を作ったり、
「NAOSHIMA COLORS」という、直島に移住するのに必要とされる情報が見られるウェブサイトを作成し、直島への移住を希望する方のお手伝いをしています。
また、空き家対策等地域おこし協力隊の活動をしながら、
宿泊施設&カフェ「島小屋」を起業したり、
不動産やデザイン、島内にある銭湯の番頭など、複数の仕事を同時に行う多業(パラレルワーク)を実践しています。
島小屋が町役場に近いこともあり、協力隊担当の堀口さんはよく山岸さんに書類のやり取りで自ら訪ねたり、隊員とコミュニケーションを取るようにしているとか。
活動現場が役場の中ではないだけに、このような日々のちょっとしたコミュニケーションが欠かせません。
活動報告のあとは質問&意見交換タイム。
起業について、家族で移住することについて、今後のビジョンについてなど、様々な質問が出ました。
どの質問に対しても的確に、そして丁寧に答えてくださる山岸さんは、先輩協力隊としてだけでなく人生の先輩としてもとても説得力があり、各隊員にとって有意義な時間となりました。
小さい頃から「もったいない精神」があり、すでにあるものを活かして新しいものを作ることをしてきたという山岸さん。
「古いものを活かす事に価値を見出している」
その軸はブレずに常に新しいビジョンを持ち、人生を楽しんでいる姿はとても刺激的でした。
意見交換の後は、宮浦港から徒歩圏内にある「移住体験住宅」へ。
ここでは、直島町地域おこし協力隊OGでもある山岸さんの奥様・紗恵さんにもお話をお聞きしました。
移住する上で気になる、仕事、人柄、家、保育園など生活に関すること、などなど、
実際に「住む」ことに対するイメージが湧くように、丁寧に相談にのってくれる山岸さんご夫妻のような方がいると、移住希望する人にとっても直島移住への一歩を踏み出せそうです。
ご夫婦で島小屋と移住体験住宅の役割を分けていること、移住体験住宅の運営・管理のこと、
協力隊卒業後の仕事についてなど、たくさんの質問が飛び交いながら活発な意見交換の場となりました。
紗恵さんも、移住体験住宅管理のほか、古物商や輸入雑貨の代理店業も行うパラレルワークをされています。
任期後もこうして町役場の担当者とコミュニケーションが取れるのは理想ですね!
こちらはお向かいにある現在改装中の賃貸住宅。町の空き家バンクに登録されます。
ここはお風呂になるところで、ここはこうして、どういう素材を使って・・・
など、構想やこれからのビジョンについて色々と教えていただきました。
このようなリノベーションができるのも、知識と経験と人脈が豊富な山岸さんならではの活動です。
リノベーション後の様子を山岸さんから頂きました!
自分の中のにあるイメージを形にしていくことのできる山岸さんからは、
移住のこと、多業のこと、起業のこと、リノベーションのことなど、モノの見方や考え方など、多くを学びました。
今回伺った様々なお話は、切り口は違っても地域おこし協力隊それぞれにとって参考になる所が多かったように思います。
生憎の天気でしたが、開催していただいた直島町のみなさま、
今回ご参加いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。
第22回さぬきの輪の集いin直島町
【日時】
2018年3月5日(月)13:45〜16:50
【場所】
直島町役場・島小屋・移住体験住宅(宮浦)
【参加者】
地域おこし協力隊13名
自治体職員1名