香川県地域おこし協力隊コーディネーターの秋吉です。
「私たちの本気宣言」は香川県内の地域おこし協力隊及び地域おこし協力隊に関わる人たちの本気をお伝えする企画です。
この日は今年の7月から新たに地域おこし協力隊に着任した須藤渚さん、土庄町企画課・中村さん、同町商工観光課・石床さんにお話を伺いました。
今回は、須藤隊員が所属する企画課・中村さんの本気をお伝えします。
↓左から須藤さん、石床さん、中村さん
秋吉
本日は貴重なお時間を割いていただきまして、誠にありがとうございます。
さっそくですが、日頃からどのような事に注意をしながら地域おこし協力隊事業に取り組んでいますか。
中村
須藤さんのやりたい事にしっかりと対応できるように、柔軟な対応を心がけています。
元々土庄町は地域おこし協力隊に移住促進施策に取り組んでもらいたいと考えていますが、それにとらわれすぎない活動をしてもらいたいと考えています。
きっと地域に出たら、やりたい事とか必要な事が見えてくることもあると思うので。
小豆島町の向井隊員のように、色々と活動をする中で最終的にはご自身のなりわいづくりにもつながる活動に収斂されていく。
そんな流れが理想だと思います。
それに対して行政は、柔軟に対応していく必要があるかと。
変化を前提に、柔軟に対応していきながら須藤さんが活き活きと活動できるようにサポートしたいです。
秋吉
一度決めた事を変えるとか、変化するということは行政の最も苦手とする部分だと思いますが、それをあえて意識して取り組んでいると。素晴らしいです。
他にも気をつけている事はありますか?
中村
課の垣根を失くすことも心がけています。
行政組織で働く際、どうしても課の縦割りを感じる部分があろうかと思います。
「それは観光課の仕事、これは企画課の仕事」というふうに。
でも、地域おこし協力隊のみなさんにはそうした縦割りに縛られずに自由に発想してもらいたいです。
もちろん、それぞれの課の役割をきちんと理解していただくことは大切ですが、それに引っ張られすぎずに「やりたい」と思えることを自由に発想していただく。
そのためには職員同士の連携も非常に大切です。
日頃から担当者同士でコミュニケーションを取り合い、なんでも相談できる間柄をつくっておく。
課の垣根を失くしたいですね。
それが行政の役割だと思っています。
秋吉
地域おこし協力隊に関わっている土庄町の職員のみなさまはいつでも気さくで明るい印象を受けます。
また、須藤さんが着任する前にも電話で何度もフォローを入れたと伺いました。
そうしたウェルカムな雰囲気というのは意識されているんですか。
中村
あまり意識はしてませんが、結局「人」によるところが大きいと思うんですよね。
移住も地域おこしも本音でしっかりと話し合える関係づくりが大切。
そうした関係をつくるために一緒にお酒を飲んだりたわいない話をするのも重要なことなんだと思ってます。
今の企画課は特に明るくて気さくな職員が多いので良い雰囲気を作れているんだと思いますね。
秋吉
最後に地域おこし協力隊が地域で活き活きと活動するために大切なことって何だと思いますか?
中村
地域を知るということだと思います。
地域には人や文化、伝統、様々な要素があります。
それを知ることが地域で活動するための一歩目かと。
地域を知ると必ずそこにイメージとのギャップが出ますよね。
そのギャップをサポートするのも我々職員の大切な仕事です。
須藤さんの場合、元々土庄町出身の方なので地域を良く知っていてとても助かりますが、それでもギャップはあると思います。
そうしたギャップから生まれる新しい発想にしっかりと対応していきたいです。
それが須藤さんのやりたい事の実現に繋がると思っています。
秋吉
地域おこし協力隊の想いを尊重する姿勢が素晴らしいです。
こうした想いに触れる事で地域おこし協力隊もさらにモチベーションが上がるのだと思います。
これからも須藤さんと中村さんのコンビネーションでどんな取り組みが生まれるか楽しみです。
本日はありがとうございました。
中村
ありがとうございました。
和気あいあいとした雰囲気の土庄町のみなさん。
とても楽しそうにお話する姿がとても印象的でした。
商工観光課の石床さんのお話もこちらにまとめましたので、ぜひご覧ください。