塩江温泉観光協会主催の川遊びイベントを手伝ってきました。この地方で「じんぱち」「じんしゃこ」と呼ばれるカワヨシノボリ(淡水生のハゼ、体長5cm-10cm程度)を「じょれん」(箕)という竹製の農具で捕まえるイベントです。7月末から8月12日まで毎週末に行われていました。
まずはひとりでチャレンジです。じょれんを逆手で下に向けて持ち、川底に突き刺すようにして置いたあと、そこに向かって足でじんぱちを追い込んでいきます。魚がじょれんに入ったのが見えたら、素早く揚げて捕まえます。慣れるまでは中々難しいのですが、コツを掴むと面白いほど魚が獲れます。イベントに参加してくれた子供達も最初は半信半疑ですが、一度二度捕まえると夢中になってどんどんバケツを満たしていきました。
そしてダイナミックなのが追い込み漁。深みや岩の下にへばりついているじんぱちを上流から追い込む役と、下流でじょれんを順手で構えている役に分かれて豪快に獲っていきます。一度で20-30匹獲れることもあって子供たちからも見ている大人たちからも歓声があがりました。
茶褐色で地味なじんぱちですが、よく見ると個体によって黄や赤の筋が入っていて美しく、またバケツの縁にへばりついてこちらを見ている顔がチャーミング。家で飼ったら意外と癒し系かもしれません。
昔はじんぱちでうどんの出汁を取ったそうで、『塩江町史』にも「味噌汁にして食べる」という記述がありました。私は唐揚げにしていただきましたが、小ぶりながら確かにハゼの味です。
じんぱちだけでなく、シマドジョウやサワガニ、モツゴ、そして様々な水生昆虫も獲れました。
川遊びイベントは12日で終了でしたが、20日には香東川上流の内場ダム見学会(塩江地区コミュニティ協議会主催)、26日には温泉祭(13時より魚掴み取り)と、塩江での川遊びはまだまだ終わりません。ぜひ、遊びにいらしてください!
塩江温泉観光協会HP
http://shionoe.jp/