今回は、香川県の東端に位置する「東かがわ市」で1泊2日の集いを行いました。
1日目は「つばさ交流センター」に集合。
地域コミュニティー協議会について、東かがわ市役所 地域創生課の工藤さんからお話を伺いました。
東かがわ市にある「地域コミュニティー協議会」とは。概ね、旧小学校区を範囲として、そこに住む住民や様々な団体で構成される、地域の課題解決や地域活性化に取り組む団体のことを指します。
各協議会では様々な取り組みをされており、それぞれの特色が感じられる協議会の活動がまとめられた資料をみながらご説明いただきました。
参加した協力隊が活動する地域でも、名称は違えど同じ役割を果たしているような団体があったり、自治会とどのように違うのかなどの質問も出ました。
地域創生課の工藤さんありがとうございました。
場所を移動して次は、歴史的な引田のまち並み散策の拠点施設。江戸時代から続いていた酒・しょう油づくりの商家を改装した「讃州井筒屋敷」。
こちらの施設の一角で、和三盆の型抜き体験をしました。
和三盆型抜き体験は、粉状の和三盆糖に霧吹きで水分を与え、木型に詰めて、型抜きをします。
次の会場の準備ができるまで、少しの時間この古い町並みを歩きました。
古い町並みの中にある1軒の古民家で、現在東かがわ市で活動している
坂本さん、安西さんの活動報告会を行いました。
まずはじめに、坂本さんの活動報告です。
1年6ヶ月に渡る、協力隊としての活動を発表してくれました。
<活動内容>
◆東かがわ市での地域のイベントのお手伝い
◆ネパールへの技術協力実行委員会の事務局(ネパールで農村に住む女性たちの支援)
◆SNSの発信
◆地域団体と活性化協議会が開催している英会話教室の講師
◆地域の方の畑で野菜づくり(ズッキーニ、スイカ、生姜)
◆メディアへの出演(ラジオ、新聞)
ネパールでの支援活動プロジェクトは2020年8月で終了。
今後も、地域イベントには継続して参加し、来年度にはリディラバのスタディツアー(社会問題の現場に訪れることができるツアー)ができるように企画を進めているそうです。
引き続き、農業関連の勉強は継していくとのこと。
地域の方とコミュニケーションが上手にとれ、頼り頼られる関係が作れる坂本さんならではの、
活発な活動だと思いました。今後の活動も気になります!!引き続き、注目したいと思います。
続いて、安西さんの活動報告。
安西さんは、東かがわ市の教育委員会事務局学校教育課に所属されています。
主な任務は、「市内で小中学校の9年間を過ごせば全員が外国人と不自由なく意思疎通が出来るようになる」という東かがわ市が掲げる理想を実現させるために、幼稚園から中学校までの英語教育の促進に従事されています。
<活動内容>
Hi-Ec(Higashikagawa International English Club)英語クラブでの活動
◆イングリッシュ・キャンプ(2泊3日)
◆クッキングイベント
◆スポーツイベント
◆書道教室イベント
◆スーパーマーケットで英語活動
◆春を探しにフィールドワーク
小学生対象のイベント
◆夏休み英語クラブ
◆クリスマス英語クラブ
◆ハロウィーン・パーティー
◆高齢者施設訪問
と、様々な活動をされています。
英語教育も国際交流も時間をかけながらコツコツと積み重ねていくもので、いずれ目に見える効果が出てきて、新しい世代が頼もしく活躍出来る土台づくりが、東かがわ市で育まれているなと感じました。
地域代表で「相生ふるさと協議会」会長の大字正数さんが、急遽参加してくださり、普段お忙しく活動されてるお話や協力隊に対する思いを伺うことができました。
「協力隊は、もっと地域の人に頼ってええんや!」とお話してくれたことが印象的でした。
大字さん、お忙しい中参加くださりありがとうございました。
そしてまたまた、移動です!
福栄地区に移動して、田んぼアートの「空ちゃん田んぼ」を視察。地域の方や、大学生、協力隊が、6月に植えた稲が実り、「空ちゃん田んぼ」は今が見頃となっていました。
次は、この日宿泊する「やまびこ園」へ。廃園になった幼稚園の活用で豊かな自然環境の中で行う集団宿泊研修施設として、令和元年7月にオープンしました。そこで、お話してくださったのは「福栄地区活性化協議会」会長の清川誠二さんと副会長の黒川義明さんです。
施設が改装され早速海外のお客様をお迎えしたお話や、大勢の子供たちを受け入れ、地域の方がご飯を作り交流を図った時の様子など教えてくださいました。お話の中で、協議会の地域活動を支える人材不足の問題。時間と人のやりくりの大変さを感じました。他の地域で活動している協力隊も、同じ悩みを抱えているところがたくさんあり、なかなか解決しづらい共通の課題について考えることになりました。
福栄地区の清川さんと黒川さん、お忙しいところありがとうございました。
ついに、本日の最後のイベントです。
東かがわ市引田が誇るハマチ養殖、世界で初めて養殖に成功した場所らしいです!!
そんな地域の誇る「ハマチ」の解体ショーです。
始まるやいなや、隊員たちは興味津々です。
手際よく切り取られていくハマチを目の前に、捌き方を面白おかしく説明してくださいました。
あっと言う間に、お刺身に!!お見事〜。
ここから地域の方との交流会の始まりです〜。
地域創生課の課長も駆けつけてくださり、交流会開始です。
坂本さんが普段からお世話になっている地域の方のご協力により、このような交流会の場所を作ってくださいました。東かがわ市取れた野菜など、地元の食材を味わえる美味しい夕食をいただきました。
次から次へと、たくさんのお料理が運ばれていきます。全部美味しくてこんなに用意してくださる地域の方がいらっしゃるのは、普段からの地域と協力隊の付き合いが見えるようで、素敵だなぁと思いました。
2日目に続く。