「地域を盛り上げたい!」という想いのもと、日頃から二人三脚で地域おこしに取り組んでいる行政職員と協力隊ですが、実はなかなか本音が言えないことが多いのも事実です。
そこで、今回は普段あまり表に出ない行政職員に突撃し、ホンネを聞いてきました!
※この特集は「さぬきの輪TIMES〜二人三脚な5冊目〜」の企画で、現在地域おこし協力隊が導入されている全8市町の行政担当者の方々にインタビューしたときのものです。誌面に載せきれなかったインタビュー全文を掲載していきます。
【政策企画課(現・政策観光課)】安藤さん(左)
―地域おこし協力隊の担当者として大変なことはありますか?
多度津町初の協力隊導入(平成29年4月)から半年が経過したのですが、何から何まで初めてのことばかりだったので、庁舎内でも聞ける人がいなくて、福利厚生などの制度関係や協力隊との信頼関係の構築、活動のサポートなど試行錯誤しながら、ここまでやってきました。
中でも、多度津町の協力隊の活動は、地域で行うものなので、毎日行政の担当と顔を合わせる機会はないので、コミュニケーションはとっていかないと信頼関係は築けないな、と思っています。
協力隊活動の目的や方向性にズレが生じないように常に気にかけながら、地域と協力隊のつながりのサポートにも力を入れていますね。
―そのようなことに対し、どのように対応していますか?
協力隊との信頼関係を築くために、定期的にミーティングを行ったり、目的や方向性の確認について意思疎通を図るように心がけています。
「困ったことや胸に秘めてる思いは隠さず伝えてね」ってことは最初に伝えています(笑)
できる限り、月に一度ミーティングはするようにしていますね。
普段、島で活動している協力隊員もいるので、報告とか相談とかできるように、そういう機会を設けてコミュニケーションをとるようにしています。
協力隊は自治体によって様々な活動をしていて、雇用形態や役割等も様々なので、協力隊の活動をより良くするために、他の自治体の協力隊活動を聞いたり、先進自治体を参考にして、多度津町独自の「隊員のあり方」を模索しています。
―地域おこし協力隊を導入して良かったと思うことはありますか?
日根野さんはフォトグラファーとして写真とかWEBにとても詳しく、人脈もすごく広い広報ディレクター、
村上さん(淳一さん)は経営者としての経験を生かし、イベント経験も豊富なアイデアマン、
村上さんの奥さん(直子さん)もデザイン関連のスキルを生かし、見る人の目に留まる素敵なデザイナーです。
隊員の持つスキルやノウハウを生かし、多度津の魅力を発信してくれていると思うので導入してよかったなと思いますね。
あとは、町づくりに取り組む姿勢とか考え方において、「自分たちが楽しまなかったら多度津町に来る人も楽しくないよ。」という考え方を3人とも持っていて、教わることもすごく多いですね。
自分たちが楽しくやってなかったら、外から見てもイベントに参加しようとか行ってみようとか思わないですもんね(笑)
僕自信もそうですけど、政策企画課の職員もみんな刺激をもらっています。
周りの町民の団体さんも刺激を受けているみたいで、導入して良かったなと思っています。
隊員の活動の取り組みや姿勢から教わることも多いので、それが職員や町民の刺激にもなって、町全体が活性化してきたようにも感じますね。
―最後にひとこと
協力隊の皆さんが多度津町でやりたいことを楽しんで活動できるように、柔軟にサポートしながら一緒に頑張っていきたいですね。
あとは、全国の各自治体で協力隊を募集している中で多度津町を選んで来てもらっているので、本当にありがとうございます!という感謝の気持ちでいっぱいです。
担当者より親愛なる「わが町の隊員」へのメッセージ
「改めまして、協力隊皆さん、多度津町を選んで来てくれてありがとうございます。
この半年は、とても刺激的でバイタリティ溢れる活動を一緒に行うことができ、担当者として心打たれるものがありました。
今後も自分たちが地域でやりたいことを楽しんで活動できるよう、柔軟にサポートしていきたいと思います。一緒に頑張っていきましょう。
また、任期期間中は協力隊だけでなく、任期終了後の多度津町での定住を視野に入れた準備も同時に進めていってください。応援しています!」
※固有名詞、所属等は取材時のものです。
【参考URL】
◆多度津町の地域おこし協力隊
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