「尾崎放哉」の本を出版したいというフランスの女性が、突然小豆島へやってくると聞き、ガイドをすることになりました
芭蕉の本も出版している方ですが、尾崎放哉が1番好きとおっしゃってました
尾崎放哉は自由律俳句という、5・7・5の形に捕らわれない、自由で季語も使用しない俳句を読んだ俳人です
鳥取で生まれた放哉はエリート街道まっしぐらでしたが、いつしか俳句三昧の生活となり、人生の最後の8か月を小豆島の南郷杏(現在の尾崎放哉記念館)で過ごしました
「いれものがない 両手でうける」
「咳をしても一人」
「障子あけて置く 海も暮れ切る」
さみしい俳句が多いですね。。。
病気だった放哉さんは、師匠から京都の病院へ行くようにという手紙をもらっていましたが、「京都に行く間に死んだら、そんな愚かなことはない。いい死に場所はもう見つけた。」と言って小豆島から離れなかったそうです。
今回来ていたフランスの方は、小豆島に来てから作った俳句が、より表現豊かなので好きだと言ってました
さて、今回のツアーは小豆島で尾崎放哉について研究をされている尾崎放哉スペシャリストの森さんが来て頂き、放哉さんのことを説明して下さりました
バックグラウンドの深い話や、俳句の意味の取り方等、放哉さんの失恋の話など、数時間3人の議論が止まることはなく、通訳に入った私の口は追いつくのに必死でした笑
みんなで、放哉さんのお墓にも訪れました。
尾崎放哉記念館の近くの墓地にあります
お酒が大好きだった放哉さんのお墓には、お酒のお供え物が途切れることはなさそうですね
毎年4月7日の命日には、放哉さんファンの方達が墓石に一升瓶のお酒をかけてあげるそうです それによって、墓石の色が他の石の色と変わっているという裏話も聞きました
考古学の小豆島ツアーの時にも思いましたが、特定の分野を研究されている方達の情熱は凄まじいですね
飽き性の私が持っていない、絶えまない探求心、とても尊敬します
放哉さんって、多くの方は名前は知っているけれど実はよく知らないことの1つではないですか?(私はそうでした)
観光地としてはメジャーではありませんが、学んでみるととても深く興味深い場所ですよ
尾崎放哉記念館
http://www2.netwave.or.jp/~hosai/
*入館料 210円で、尾崎放哉記念館と図書館横の資料館(だいぶ距離離れてます)、セットで見ることができます。
詳しくは↑HPで!