丁石(ちょうせき)をご存知でしょうか。
多和地区を訪れた当初、小さな石仏が道沿いにいっぱいあることに驚きました。
丁石の「丁」は、日本固有の距離単位で一丁はメートル換算すると約109mで目的地までの道筋に距離の目安として、丁数を減じるように設置されています。
香川県内では雲辺寺や五色台、屋島のへんろ道にあり、四国八十八か所大窪寺のあるさぬき市多和地区にもあります。
大窪寺周辺には、大窪寺を中心にさぬき市長尾に続く道に70体があり、東かがわ市五名(ごみょう)に続く道に38体設置されています。
そして、長尾側では、さぬき市前山地区から多和地区に向かう遍路道の花折峠頂上に70丁目の丁石が設置され、大窪寺へ向かうごとに1丁ずつ減って行きながら設置されています。
ふと、多和地区で道路脇を見ると、この丁石が目に入り歴史の深さを感じることができます。
■参考文献 「さぬき市文化財」 2012年 さぬき市文化財保護協会
協力隊よしかわ