偶然にも私の生まれた年に問題が発覚した「豊島産業廃棄物不法投棄事件」。日本で最大級の不法投棄事件と言われています。
長く苦しい住民運動の末に公害調停が成立してから17年。549人のうちすでに320人の方が亡くなっています。今日は最後の産業廃棄物をのせた船が出るのを見送るという歴史的な日。この日を見届けられなかった方々の思いを考えると胸がいっぱいになりました。
直島での処理、汚染水の浄化など現状回復への道はまだまだ続きますが、今日が一つの大きな節目になったことは間違いありません。
恥ずかしながら私は事件のことを何も知らずに「環境に優しい暮らしがしたい」と移住してきました。しかし、このタイミングでこの島にいることに何か不思議な縁を感じます。
環境問題は遠いどこかの問題ではない。
私たちが日々の暮らしの中で、いかにゴミを出さずに生活するか、衣食住の消費に何を選ぶかを考えて行動することが大切だと思います。
例えば土に還る自然素材を使う、資源や食材を地域内で循環する仕組みをつくるなど、これからこの島でできることを仲間と少しずつやっていきたいと思います。