【私たちの本気宣言】若者と地域をつなげる(東かがわ市・滝隊員)

香川県地域おこし協力隊コーディネーターの秋吉です。

「私達の本気宣言」は香川県内の地域おこし協力隊及び地域おこし協力隊に関わる人たちの本気をお伝えする企画です。

今回は今年4月に地域おこし協力隊に着任した滝さんを取材しました。

地元東かがわにUターンして、地域の情報発信を積極的に行う滝さんの本気をお伝えします。

 

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秋吉

本日は宜しくお願いします。

さっそくですが、地元東かがわ市の地域おこし協力隊に着任して4ヶ月、今の心境を聞かせてください。

一生懸命にやって、色んな人にも出逢ったし、頑張ることによって人とのつながりが増えた4ヶ月でした。

でも、たぶんずっとこのままじゃダメだという思いもあります。

与えられたことをやっているだけでは次につながらないんじゃないかなぁと。

もっと主体性を持たないとですね。

地域の方にも「若いうちは人の2倍、3倍働かにゃいかん!」とも言われているし、もっとがむしゃらに取り組みたいです。

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秋吉

すでにがむしゃら感は出てる気がしますが、もっとがむしゃらにですか。素晴らしい・・・。

今、協力隊として取り組んでいることを教えてください。

地域からちょこちょこいろんなお話がくるんです。

お手伝いさせていただいてる産直市では、出店するための運営規約や食品表示のラベルをつくったりと事務仕事を手伝わせていただいてます。

あとはFacebookやブログを活用した情報発信も行ってますね。

発信していると、いろんな所からお話がくるようなるんです。

「情報発信の仕方が分からない。」「うちもやってくれ。」って。

今、ちょうどある施設の立ち上げに伴った情報発信をお願いされていて、地域の方の想いを聞き取って発信していこうと思っています。

どんな想いでその施設を立ち上げるのかとか、これからどうしたいとか、そういうのを発信していきながら開設前にファンをつくれたらなぁと。

知ってほしいっていう気持ちが強いですね。

知らない方も知りたくなくて知らない訳じゃないと思うので、伝え方を工夫したいです。

地元のお祭りにも積極的に行くようにしてます。

単にお祭りを楽しむだけじゃなくて、その地区のお店とか、風景とかを案内してもらったりして、ブログにまとめてます。

平日は自分の文章能力と格闘してますよ。笑

自分のページを読んだ人が、読んでストーリー性を見て、それぞれのお店や地区のページに移動してもらえるようにしていきたいですね。

ただのページだと本当の情報にたどり着かないので、次につながるページにしたい。

そういうものを1つに集約したいです。

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秋吉

たっきー日記、かなり話題ですよね。

そうした情報発信がメインの取り組みなんですね。

情報発信って、言い難いんですよ。正直。

「何やってますか?」「情報発信です。」だけじゃ弱い気がしていて、何かしなきゃしなきゃとは思いますけど、

実際、情報発信って凄く大事だと思っていて、やってます。

あと、最近気付いたのは、情報発信することによって、地域に入っていけるなぁと思ったんです。

地域について詳しく聞けたり、深い所に入っていける。

聞けなかった事が聞ける事もあるんです。

そのことによって、他の地区のことも知ってもらえるんですよね。

「ここに書いたんで見てください!」と伝えると、そこには別の地区のことも書いてあるので見てもらえるんですよね。

地域の人が他の地区について知るきっかけにもなるんです。

今はネット上ですが、それを最終的には冊子にしたいとも思ってます。2年目には。

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秋吉

なるほど。情報発信にもいろんな役割があるんですね。

滝さんにとって、情報発信ってなんですか。

人と人とをつなぐものだと思います。

自分の勉強にもなるんですよね。地域を知る事が。

書いた先の人が一番喜んでくれて、それぞれのFacebookでもシェアしてくれるんです。

「楽しく読ませてもらったよ!」と言われると一番嬉しいですね。

楽しく読んでもらいたくて、書く時に気をつけているのは、あたかも自分が体感しているかのような書き方をすることです。。

読んでいる人が楽しみながら読めるように書いているので、それが読み手の人に伝わった時が嬉しいですね。

「行ってみたいな」と思う人が1人でもいてくれたら、書いて良かったと思います。

少数でもいいので、実際に足を動かしてくれる人がいてくれたらいいですね。

以前、地域の人がブログを見て現場に行ってくれて、「こんな所あるんだ」とFacebookでシェアしてくれたんですよね。

それを見た時に、地道だし、色んなこと言われるけど、少しずつでも続けていきたいなと思いました。

無駄だとは思わないです。

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秋吉

前々から「将来は東かがわでカフェをやりたい」とお話されていますが、今の取り組みと将来の夢、どうつながっていくと考えてますか。

カフェは、ここにいけば東かがわ市のことが分かるっていう場所にしたいと思っているんです。

理想は東かがわ市の器や織物を使ったカフェにしたいんです。

自分も今勉強中ですが、東かがわ市の良い物を集約した1つの場所にしたいなと。

それを押し付けがましく説明するでもなく、お客さんが手に取って

「これいいね、どこの?」

「五名のなんですよ。」

っていうのが理想です。

体感してもらうっていうのが、心に残ると思うし、良かったら人にも伝えると思うし、良いなと思う物がたくさんあるので、それを自分が知るだけじゃなくて、伝えていきたいですね。

文字で伝える伝え方のほかに、体感を持って伝える場所にしたいと思っています。肌で感じるカフェにしたいです。

その伝えるっていう部分が、今の取り組みと繋がるところかなと思っています。

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秋吉

なるほど、東かがわを体感できるカフェですね。楽しみです。

協力隊として活動する中で、今の課題って何かありますか?

できるできないをちゃんと伝えることですね。

イエスマンじゃダメだなと思ってはいるんですが、なかなか断るということができない。

そこの判断が難しいですね。

1人で出来ないことを1人で請け負ってしまって大変なこともありました。

できるできないをはっきり言うのと、失敗を恐れずまずやってみるという気持ちと、バランスが難しいです。

これやりたい、あれやりたいという気持ちもあるんですが、今は人に言われたことをやっているだけなので、もう少し積極的になりたい気持ちもあります。

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秋吉

3年間活動する中で、協力隊としての目標はありますか。

もう少し自分世代が地域に関わっていてほしいですね。3年後は。

今は自分がどこにいっても年下で、友達も「忙しそうやなぁ」と見ているだけですが、そうじゃなくて一緒に何かつくっていきたいと思います。

同世代の友達も地域に参入できる場所をつくりたいです。

一緒にやりたいなぁと思う友達はすでに何人かいるんですよ。

自分は今、そうした人たちが入って来れるポジションをつくりたいです。

それには今の東かがわ活勢隊の上原さんみたいな役割が必要だと思ってます。

若い人からも年上の人からも「何か一緒にやりたい」と思ってもらえた時に相談される存在。自分もそうなりたいです。

今、若い人と地域の皆さんとの関わりが少ないので、そこがもっとつながったら凄く面白いと思うんです。

みんなきっかけが無いから繋がっていないだけなんですよね。

今、私は地域の中で東かがわ活勢隊のような先輩方のお話を直接聞く事ができていますが、みんなにもこれをしてもらいたい。

それって、すごく貴重な時間だと思うんです。特に今、地域は変わろうとしているので。

今は私がしっかりとその変化を受け止めて、次につなげたいです。私で終わらせたくない。

↓東かがわ活勢隊の上原さんと打ち合せ中

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秋吉

若者と地域の先輩がつながる地域ですか、すごく面白そう。

どんなきっかけがあれば若い人と地域の人がつながれると思いますか。

一緒に何かをするってだけですぐつながれると思うんです。

自分が同世代を地域のイベントにどれだけ呼べるかっていう所はあると思うんですけど。

まずは参加することが大切だと思うんです。まずはお客さんとしてでも良いから参加するのが一歩目ですよね。

そこから地域の皆さんのことを知って、引き継いでいけたらいいなと思いますね。

秋吉

まずは若い人に参加してもらうことが大切ですね。

若者と地域の先輩がつながったらどんな東かがわになるんでしょうか。

今は個々でやってるんですよね。

もうちょっとみんなが広い視野になってくると思うんです。

今は地区内ですけど、それが市内になるような。

地区内の交流も大切ですし、自分自身も取り組んでいますが、それだけでは20年後、30年後はないんじゃないかなと思います。

地区外、市外に目を向けた時に、「もっと楽しいことがあるんじゃないか」と感じてもらいたいです。

それぞれの地区にも、地区外に目が向いている人がいるので、その人たち同士をつなげたいです。

実は地区の方にもその役割を期待されていて、

「個々では私たちが頑張るから、つなげるのを頑張って!」って言われています。

自分にそんなことできるか不安ですけど、協力してくれる人はたくさんいるので、「楽しんで」をモットーにやっていきたいと思います。

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秋吉

つなげる役割は簡単そうで誰でもやれるものではないですよね。

でも滝さんならできると思います。

なんか向いてそう。笑

本日は本当にありりがとうございました。

最後に何か一言お願いします。

辛い事も全部含めて、自分のプラスになるように、自分で考えて行動したいと思います。

頑張ります。

ありがとうございました。

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若者目線の情報発信を通じて、若者と地域をつなげる滝さん。

多世代で地域のことを考えていくことで、20年後、30年後も東かがわ市が楽しい場所であってほしい。

そんな想いが込められた本気取材でした。

 

☆滝 かなえ(地域おこし協力隊@東かがわ)

神戸女子短期大学食物栄養学科卒業後、神戸のカフェでバリスタとして勤務。

コーヒーを淹れること、飲むこと、アウトドアが大好き

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