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【香川県】第25回「さぬきの輪の集いin県庁 〜予算&農業研修〜」を実施しました!

〜「さぬきの輪の集い」とは香川県内の地域おこし協力隊の集まりです。〜

地域おこし協力隊同士の情報共有や連携体制構築のために定期的に開催しています。


今回は、年に一度実施している「予算」の勉強会に加えて、地域おこし協力隊が関わる機会の多い「農業」や農家さんに関する知識をつけよう!ということで、県庁の農業経営課の方にもご協力いただきました。

まずは、私たち香川県地域おこし協力隊が所属する地域活力推進課の関さんより、行政予算の流れをレクチャーいただきました。

行政職員には当たり前のことでも、民間やフリーランス等様々な経歴を持つ地域おこし協力隊にとっては初めて知る流れも多く、改めてこのような仕組みを認識することで、「来年度どのような活動をするかを早めに(10月頃までに)考えないといけない」ということがわかりました。

次に、行政予算の使い方について。(款項目節の詳細は「歳入歳出科目及び節の説明書(北見市)」参照)

そして、活動費や特別交付税がどのような仕組みになっているのか、200万円の人件費のほか、200万円が活動費として使えると言われているけど実際その中身はどうなっているのか、どんなことに使えるのか、などをレクチャーいただきました。

※上記は一例です。200万円の内訳や使用可能な費用は各自治体により多少異なります。
(これから地域おこし協力隊を検討していて活動費用について気になる方は、志望する地域の市役所や町村役場の担当課にお問い合わせください。)

来年度の予算を立てる前に、「まず活動費としての予算がどれだけ使用可能なのか」「どこまで活動費として使用できるのか」は自治体によって異なるので、担当者と相談してよく話し合っておくことが重要です。

色々なところで言われているように、地域おこし協力隊は特に行政の担当職員の方と普段から相談できる関係性づくりが大事になってきます。

続いて農業経営課の杉村さんから、香川県の農業に関する基本的な知識や、就農する際の支援や気をつけるべきことについてレクチャーいただきました。

農業を活動内容としている協力隊だけでなく、直接農業に関わっていない協力隊でも、地域で活動していく上で農家さんや農業と関係のある方と交流する機会が多いということもあり、ある程度の農業に関する知識は必要ではないか、ということでこのような研修を実施しました。

香川は水不足で有名な土地なので、ため池を活用していることが特徴的です。

新規就農者のうち香川県外からの就農が41%もいらっしゃるそうで、移住後の仕事として「農業」を目指して移住する人も多いようです。

H29年度には、雇用就農が72%、新規参入(独立就農)14%、帰農就農(Uターン)14%となっており、雇用就農で農業に関するノウハウなどを学んだ後、独立するケースも増えています。

農業初心者にとって、雇用就農や農業インターンなどで経験を積むことでのれん分けが可能になったり、土地の斡旋や農機具の貸出があったりすると独立のハードルも下がりますね。

新規就農を目指す方への支援も色々あることを学びました。
地域おこし協力隊の中でも、農業で定住を目指している場合も多いのでとても参考になります。

新規就農や兼業農家を検討している方はぜひ以下をご参考ください。

これから就農を考えている方はこのマニュアル(右)が参考になるかもしれません。
(※お問い合わせは、香川県新規就農相談センターまで)

レクチャーの後は意見交換会。

今年度初めて「さぬきの輪の集い」に参加するメンバーもいたので自己紹介をしつつ、今どのような活動をしているか、これからどのような活動をしていきたいかを話し合いました。

他の地域の隊員の活動について質問があったり、課題のある地域にはもっとこうしたらいいのでは等、様々な意見やアドバイスが出ました。

このような場で吸収したことを各地域に持ち帰って、それぞれの行政担当者や地域の方とより良い関係性ができたり、活動に潤いが出ると良いなと思っています。

ご協力いただいた関さん、農業経営課の杉村さん、今回ご参加いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました!

第25回さぬきの輪の集いin県庁〜予算&農業研修〜

【日時】
2018年8月22日(水)13:00〜16:30

【場所】
香川県庁 北館3階305会議室

【参加者】
地域おこし協力隊14名
自治体職員5名