TIMES5特集(行政担当者のホンネ。インタビュー)

【TIMES5特集】土庄町インタビュー

「地域を盛り上げたい!」という想いのもと、日頃から二人三脚で地域おこしに取り組んでいる行政職員と協力隊ですが、実はなかなか本音が言えないことが多いのも事実です。

そこで、今回は普段あまり表に出ない行政職員に突撃し、ホンネを聞いてきました!

この特集は「さぬきの輪TIMES~二人三脚な5冊目~」の企画で、現在地域おこし協力隊が導入されている全8市町の行政担当者の方々にインタビューしたときのものです。誌面に載せきれなかったインタビュー全文を掲載していきます。

【企画課】森本さん

土庄町は小豆島西部と豊島の2つの島からなる自治体で、現在、土庄町地域おこし協力隊は、豊島を拠点とする稲子恵さん(3年目・商工観光課所属)、役場のある小豆島では須藤渚さん(2年目・企画課所属)が活動しています。(→隊員名簿はコチラ

小豆島にある土庄町役場と豊島は船で30分~1時間の距離があり、コミュニケーション不足をお互いに感じていましたが、今では隔月で役場側と豊島側で交互に協力隊と行政職員のミーティングを実施するようになり、より活発な意見交換ができるようになったそう。

森本さんは、そんな隊員2名を導入時から側で見てきた行政担当者です。

―森本さんは2年前の最初の隊員(稲子さん)を採用した時から関わっているんですよね。

はい、現在土庄町には稲子さん(豊島)と須藤さん(土庄町)が活動していますが、幸いなことに僕は2人ともに関わらせてもらっていて。

稲子さんは導入時に、須藤さんは中村さん(前任担当者)とコンビでやりよるところを、一緒にイベントやったり活動自体に積極的に関わらせてもらっていて、現在は須藤さんの主担当として関わっています。

今すごく思うのは、やっぱり3年間っていう任期がある中で、ホップ・ステップ・ジャンプみたいにやっぱり一つ一つ成果を出していかなきゃいけないっていうプレッシャーと、それを一緒にやっていくっていうことにすごい責任感を感じていて。

その3年間の中で、終わった後、その方が自立できる、なおかつ、その方が来たことで地域にこういう良いことがあった、っていうのをしっかり考えてやらなあかんなぁっていうのをすごい今感じていますね。

―こんな風に親身に考えてくれているのは隊員にとっても有難いですね。

稲子さんが着任した当時、地元としては事務の職員として受け入れたい、でも、それでは稲子さんのスキルや持っている良さが生かせないっていうのを最初にすごく感じてしまったので、すごい稲子さん自身にも苦労掛けさせてしまいました。

今度は須藤さんを担当させていただくことになったので、その須藤さんの良さっていうのを生かせられるようにサポートしながら一緒に頑張って行きたいなっていう感じですね。

―協力隊と関わっていて大変だなと感じることはありますか?

やっぱり地元と溶け込んでいく部分を、うまく、多分最初のすり合わせがちょっとできてなかったと思うし、特に稲子さんは土庄町役場のある小豆島ではなく、豊島が活動場所なので地理的にも離れているし、僕らが知らない地域の根深い人間関係っていう部分を、稲子さんが入って初めて僕らも知ったっていう。

島が違うと文化も違うというもありますが、やっぱりそういう人間関係が大変だったっていうのと、現在、須藤さんも担当させていただいてる中で、3年間という任期をしっかり考えた上で、やっぱり隊員からの答え、こういうことをやりたいっていうのに対して僕らの回答を待つ分だけ一日一日無くなっていってるんだなっていうのを感じていて。

それが大変というか、貴重な時間がどんどんなくなっていって、やっぱり限られとるっていうのが、僕らがすごい意識しなきゃいけないことやな、と思いますね。

―豊島の地域の住民の方々との関係が大変だったとのことでしたが、どのように改善していったのですか?

実際、稲子さんのバイタリティに助けられた部分がすごいあって。

話はやっぱり聞く中で、地元から稲子さんを通じて僕らへの意見もあったりしたんですけど、やっぱり今までなかったことを稲子さんがやってくれて、これからどんどん広がっていくんでっていう風に僕ら自身も地元に説明した部分もあるし、稲子さん自身もそれをわかった上で色々地元の人とのやり取りだったり、ある地区でこれをやった、じゃぁ次はこの地区でっていう風に広げていっていただいたので。

そういう部分で僕らが地元に説明した以上に、稲子さんのバイタリティに助けられたっていうのはありますね。

―実際に豊島まで足を運んで説明会も開いたんですね!

そうですね、自治会長だったり、観光協会の会長だったり、僕と稲子さんと課長で意見交換したり。
なかなかそれが稲子さんにとっては聞きにくい意見もたくさんあったと思うんですけど。

だから本当に、来ていただいてる人(協力隊)に恵まれとるなっていうのはすごい感じますね。
島での意見交換会でもそれはすごい感じて。

だから、協力隊2人が任期後も土庄町に定住していただけるように、しっかり頑張っていかないとね。
僕だけじゃなくて、一緒に関わっている中村さん(企画課)や商工観光課も一緒にサポートしていきたいな、と思っています。

―土庄町では企画課・商工観光課の隔てなく連携しているのが良いですよね。小豆島サイクリングイベントも須藤さんの企画力と稲子さんの食の知識&調理スキルを生かして連携していたのが印象的でした。

課も違うし、住んでいる島も違うので距離を感じやすいけれど、協力隊2人と行政担当2人の4人で月に一度顔を合わせて定例会(会議)をしていて、コミュニケーションや意見交換がしやすくなったので、それはずっと続けていきたいなと思っています。

―地域おこし協力隊を導入して良かったと思うことはなんですか?

やっぱり僕らができないことをやっていただいたっていう部分ですね。

稲子さんは、瀬戸芸(瀬戸内国際芸術祭)で豊島の食を発信してもらうっていう、
須藤さんは、自分のスキルを生かして小豆島サイクリングイベントをやったり、幼稚園では子どもたちに英語を教えたり。

僕らが全然できなかったことをやっていただいて、新しい風ができたなっていうのはすごい思いますね。
それを大事に育てていくじゃないですけど、続けてサポートしていきたいなと思ってますね。

―最後にひとこと

しっかりと、良いことだけじゃなく悩みも共有していきながら、良いモノを生み出していきたいですね。

※固有名詞、所属等は取材時のものです。

【参考URL】
土庄町の地域おこし協力隊

◆他の市町のインタビューはコチラ