【香川県】第24回「さぬきの輪の集いin豊島〜稲子さん卒業報告会〜」を実施しました!

〜「さぬきの輪の集い」とは香川県内の地域おこし協力隊の集まりです。〜

地域おこし協力隊同士の情報共有や連携体制構築のために定期的に開催しています。


今回は、7月末で3年の満期を迎えて卒業する稲子隊員が活動する豊島(てしま)へお邪魔しました!

まずは稲子さんが一目惚れして豊島に住むことを決意した唐櫃(からと)にある棚田へ。

豊島美術館のお向かいに広がるこの場所には、綺麗な棚田越しに瀬戸内海が一望できる絶景が広がっています。(霞んでいなければ隣の小豆島もくっきり見える✨)

この棚田の一角にある畑で、稲子さんは綿花や大豆、小麦、藍などの栽培に挑戦してきました。

連日の猛暑の中、この日も暑すぎましたがなんとか日陰で解説を受けることができました(笑)

次に向かったのは、稲子さんが起業した地球環境に優しいエコなゲストハウス&オーガニックカフェ「とのわ」

島らしい路地も良い雰囲気。

ここは、元々は稲子さんが地域おこし協力隊として住んでいた住居です。
大家さんの快諾を得て大改修し、オンドル(韓国式のエコな床暖房)やソーラーパネル、薪などを使用したエコハウスとして生まれ変わりました。

なぜこのようなゲストハウス&カフェを作ろうと思ったのか?、どのように家の改修をしたのか?、オンドルとは何か?から、島の方とのコミュニケーションについて、資金の調達方法のお話まで赤裸々にお話してくださいました。

以前から、「環境に優しい循環型の暮らしをする」という軸を持って活動してきた稲子さん。
電気関係などは島の方にお願いしたり、オンドル作りでは研修で知り合った講師の方に来ていただいたり、一人では難しいことでも各方面から協力してくれる方が集まったそう。

オンドルの工事は島では初だったので、消防法など手続きが色々と大変だったという裏話も。

オンドルが活躍する冬が待ち遠しいですね!

最後に、豊島公民館にて報告会。

稲子さんの報告の前に、(公社)福武財団の宇野さんより「2019 年度 瀬戸内海地域振興助成」公募のお知らせがありました。
瀬戸内海に面していなくてもOK(香川県内の山間地でも◎)だそうなので、気になる方はぜひチェック!

続いて稲子さんの報告。

豊島に決めた理由、着任した頃の迷いなどを教えてくれました。

自給自足を目指した環境に優しい暮らしを目指したり、食が豊かな豊島ならではの活動をしたいという稲子さんと、イノシシなど鳥獣被害や休耕地に悩む地域住民と、観光関連で盛り上げたい行政と、それぞれ思いが異なることで悩んでいたとか。

悩んでいても仕方がない!というポジティブな稲子さんはできることから始めました。  

2年目には、観光協会や3年に一度の瀬戸内国際芸術祭(次回は2019年!)などにも関わりながら、地域の方からも「食のことで何かやってる人」と認識され始めたそう。自分ができることをアピールしながら、地域のために動き続けることの大切さが伺えます。

3年目は起業に向けての活動と、土庄町のもう一人の地域おこし協力隊の須藤さんが企画した「小豆島一周サイクリングイベント」でのエイドステーションにて、「食のコーディネーター」としてレシピ開発から調理までを担当。スポーツ庁から賞も受賞しました!

3年目後半にはこれまでの経験を踏まえ、島暮らしや協力隊の制度について、県内の大学や、県外での移住フェアなどでお話することも増えました。

稲子さんの経験から語る言葉には説得力があります。

報告後は質問&意見交換会。
稲子さんのエコハウスや地域との関わりに関する質問から、他の地域で竹の利活用方法について悩んでいたり、うちの地域ではこういう活用をしてます、など様々な意見が出ました。

「稲子さん、今までお疲れ様でした。これからも応援しています。」という温かい言葉も。

稲子さんの着任から卒業まで一番近くで見てきた行政担当の中村さんから、「起業すると決断してからは本当に早かった。最初の悩んでいた頃からここまで来れて、無事開業できて一安心。」と親心が漏れる場面も。

稲子さんのまとめ。

今後はこちらで稲子さんに会うことができます。

開催していただきました土庄町のみなさま、今回ご参加いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。 

稲子さん、本当にお疲れ様でした!これからも県内協力隊の大先輩として相談に乗ってください(笑)


第24回さぬきの輪の集いin豊島

【日時】
2018年7月26日(木)13:55〜17:00

【場所】
唐櫃(からと)の棚田・とのわ(稲子隊員起業ゲストハウス&カフェ)・豊島公民館

【参加者】
地域おこし協力隊14名
自治体職員6名
地域関連団体1名

この記事をシェアする
PAGE TOP